ぬるまゆ



本展は、日常空間の中に作品が展開され、鑑賞が偶発的に始まる展覧会です。

尾道は多くの観光者が訪れ、自らが惹かれてしまう道を選択していく、答え合わせのない観光がある街です。

その先で魅力的な風景やお店、生き物に出会うことが約束されてます。

この場所を歩く時、観光者は気が付いたら”ぬるまゆ”に浸かっていて、気が付いたら感覚が拡張されていく。

”ぬるまゆ”とは身体の境界が曖昧になり、体と意識がどこまでもある様な感覚のことです。

アドレナリンこそ出ないが、刺激のなさゆえに思考がどんどん捗っていく。

 日常はどこでも”源泉掛け流し”なのです。  

出展作家紹介


©️Felix Wong

  

笹岡 由梨子


2012      京都市立芸術大学美術学部油画専攻卒業

2014      京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程油画専攻修了

2017      京都市立芸術大学大学院美術研究科博士(後期)課程メディア・アート専攻 満期退学

       現在、滋賀県在住


個展

2022年「PLANARIAPHD Group (香港)

グループ展

2022年「Reborn Art Festival 2022  -利他と流動性-」旧つるの湯(宮城)


受賞歴

2020年 京都府文化賞:奨励賞

咲くやこの花賞


村上 慧


1988年東京都生まれ。

2011年武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業。


自作した発泡スチロール製の家に住む《移住を生活する》、広告収入を使って看板の中で生活する《広告看板の家》などのプロジェクトを行っている。


主な個展に、『村上慧 移住を生活する』(金沢21世紀美術館、2020年)、主なグループ展に、『高松コンテンポラリーアート・アニュアル vol.08』(高松市美術館、2019年)などがある。

主な著書に、『家をせおって歩いた』(夕書房)など。


鈴木 琉平

2000年秋田生まれ
2022年大阪芸術大学アートサイエンス学科卒業
2022年 尾道市立大学院美術研究科
入学
2022
「こよみはじめのハッピネス」 JITSUZAISEI
2022
「星座の下で、鯨の話をしていよう」H_identity
2023 小林和作賞


玉住 聖


1999年 大阪生まれ

2010年 伝説の書を発見し、絵画に目覚める

2022年 大阪芸術大学 芸術学科 美術学科 油画抽象ゼミ 卒業


2021「包まれた振れ幅」四谷未確認スタジオ

2022年 『聖玉の地』オパールタイムス

2023年 『6 drawingsbiscuit gallery

ワークショップ




『詩によるZ軸で地図を立体的にする』

 ”詩によるZ軸”というのは、詩を読む際に読者の脳内に立ち上がる余韻の景色の事を指します。
 地図というのは、通常X・Y軸の平面的なものであり、情報を削ることで誰でも使え、便利さを約束しています。

しかし、その削ぎ落とされた情報の中にこそ、豊かさが含まれているのではないか。
  予め道は決めず、集団で道を選択し歩きながら詩を書きます。

最後には、一枚の紙に全員の詩を道沿いに重ねることで、解像度の高い地図になり、参加者の脳内に立体的として立ち上がります。

会期:2月10日,11日,12日,16日,17日

参加費:1,000円

応募方法:


 1日の参加者は先着順で4名までです


『尾道を聴く』

土音(どおん)

土音とは、その土地の人特有の発音、話し方である。

土音が存在するように、環境や自然の中にも土地特有の音があるのではないだろうか。

 今回のワークショップでは尾道を散歩し、音を聴く。 

信号機のように鳴り続けている音。

何かに触れて意図的に鳴らした音。 

普段意識してこなかった小さい音や、驚くような大きい音を観察し記録する。

これは尾道を「耳で観察する」ことが目的である。 

音を観察することで、音の発生源を想像したり、柔らかい、硬いといった質感を感じたり、 それらを記憶と結びつけたりすることにより、より音の想像性を楽しみたい


手順

1.音を録音し記録する

2.集めた音から3つ音を選別する

3.玉住聖が参加者全員の選別した音を混ぜて音楽(音の羅列)にする。

4.音楽(音の羅列)を聴く。

会期:
 2月13日 9:00集合〜12:00解散
 2月18日 9:00集合〜12:00解散

集合場所: 尾道駅

参加費: 1,000円

持ち物: 録音するためのスマートフォン

応募方法: